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サンパウロ市における音楽リハビリを活用した介護予防モデル構築(草の根技術協力事業)

~ブラジル渡航(音楽リハビリ普及調査・フォローアップ)~ 2023年5/29~6/9の期間にて、草の根技術協力事業「サンパウロ市における音楽リハビリを活用した介護予防モデル構築」のプロジェクトマネージャーである、ゆらリズム菊地がブラジルに渡航し、現地指導員のフォローアップ、また音楽リハビリプログラムの普及調査を行いました。






【活動報告(一部抜粋)】 2021 年からプロジェクトは本格的にスタートしました。最初の1年はマテリアルを作成し、2022 年からは現地渡航・トレーナーの本邦研修、インストラクターの選定や研修など行っています。


そして今年はインストラクターの本邦研修があり、再度の研修を経て3 月からアクティビティが本格化しました。

現地の様子はコーディネーターのRosa さんや現地調整員のLidia さんはじめ、各インストラクターやトレーナーがWhatsApp アプリにて随時報告していただいています。画像や映像は瞬時にどのような状況かを理解することができます。しかし、現地で直接確認する方がより多くの情報を得ることができますが今回私が渡航した大きな目的はそこにあります。


現在、音楽リハビリは日本から離れてブラジル・サンパウロで行われています。日本の技術ですから、日本の手法がふんだんに取り入れられている一方、そのままだとブラジルでは行えないことが多く存在することはわかっていました。どのようにアダプトするか2 月のインストラクターの本邦研修やその後のミーティングでやり取りして把握していましたが、20 人のインストラクターがそれをどのように運用しているのかを間近で確認することができました。

私が想像している以上にインストラクターの皆さんは自分が行う施設とそこに通う高齢者に合ったアクティビティを実施していることがわかりました。モニターを活用する人、手作りの楽器を作成して演奏に取り入れる人、演奏方法がわからない参加者に寄り添ってサポートする人、レベルが高い参加者に対してより高度な演奏を提供する人。いろんなアダプトが各地で見られました。それはマテリアルに書いていないことを自身が考えて提供し、それがその施設でのスタンダードになっています。また、なお自信がない人はトレーナーを交えて毎週勉強会を開催して技術向上や情報交換などを行っている人もいました。各地で様々な工夫や努力が行われていたことは写真や映像からはなかなか把握しにくく、現地で肌に触れて初めて気付けたことだと思います。

参加している高齢者の皆さんは積極的で表情はとても朗らか。特に演奏や歌が終わった後にすべての参加者が笑っているのを目の当たりにしました。日本で見てきた光景がそのままサンパウロで、しかも20 ヶ所で行われていることが現実だと考えると、プロジェクトとしてはそうなっていて当然なのですが、やはり感慨深いものがあります。皆さんから話を伺うと、「このアクティビティに参加するようになってから体の調子が良くなった」「みんなと一体感がある歌や演奏ができるのが醍醐味」「毎週参加するのが楽しみ」といった声があちらこちらから聞こえてきて、現地の高齢者たちに音楽リハビリが浸透しているのを実感したのと同時に、プロジェクトが順調に進んでいることを認識しました。

また、受け入れしている施設側でもとても好意的にとらえてくださっています。

また、今回の渡航中にパライーバ州をはじめ、カウンターパートであるサンパウロ大学の他のキャンパスからも音楽リハビリを導入したいというラブコールがありました。本プロジェクトは、対象地域をサンパウロ市としているため、市外で実施することを想定していません。これらの依頼は現在行っているアクティビティの反響の大きさを物語っていると思います。


しかしすべてが良かったということではありません。私が現地に行って初めて見えてきた課題が色々と出てきました。インストラクターによってアクティビティの実施能力に差が発生していることは確認しています。アクティビティが始まって2ヶ月が経ちますが、まだ間違って運動指導している人がいました。笑顔が多い人もいればそうでない方もいます。まだまだ自信がなくそれが動作や表情に出ている人もいました。しかし、3月にはもう戻れませんし、インストラクターなりに皆一生懸命やっています。

参加している高齢者もそのインストラクターに慣れて楽しんでいます。今回見えた課題はトレーナーやインストラクターに共有済みです。7月の第1クール終了が目前ですが、その前に解決できそうなことは改善してほしい旨を伝えています。


今後の見通しですが、8 月・9 月からは、第2 クールが始まります。同じ場所・同じ参加者に対してなのか変更するかは今後検討していきます。7 月には第三回目の本邦研修が実施されます。4 名のオブザーバーがインストラクターとなり、来日してより細かな研修を受ける予定です。当初のインストラクター育成人数は20 名ですが、さらに追加されることでより多くの地区で音楽リハビリが実施できる体制になりました。

そして、12 月には再度私は渡航して3 月に終了するこのプロジェクトのまとめを現地の皆さんと行う予定です。


最後になりましたが、今回の渡航に関わっている日本側・ブラジル側すべての方々に御礼を申し上げます。 ■活動報告の詳細はこちら(PDF)

230620活動報告
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